フライペーパー! 史上最低の銀行強盗のネタバレ2015新年 [映画]

フライペーパー! 史上最低の銀行強盗、という映画が新年テレビ東京で地上波放送をされます。
そのネタバレ、紹介をいたします。2011年の映画ですから地上波としては旬です。

サスペンス映画の場合、必ずミスリードというのが仕掛けてあります。

「ユージュアル・サスペクツ」というのがありましたよね、

足が不自由で、体格にも恵まれていない嘘つきの男がする証言で振り回される状況のもとで、何か事態の後ろには悪の親玉の恐怖の男がいるというのがにおわされる。

いかにも凶悪そうな連中が殺し合い、ハメ合いを続ける映画です。
一体何が起きていて、悪の親玉がどこにいるのだろうと振り回されます。

ただ、今こう言っただけで、その親玉がどこにいるか気づきますよね。これがネタバレというやつです。

映画の文法で語られると、完全に真相が隠されるのです。
最後の最後にその悪の恐怖の親玉が車からおりてきて堂々と歩いてくるシーンがクライマックスで、それが映画を見る醍醐味になります。

だから、おそらく登場人物をここに羅列すると、一番悪いやつは誰かがわかりますが、映画を見るならミスリードの流れに乗らないと楽しくないですよ。

フライペーパーとは何か?
呼んでそのまま日本語にすればいいのですが、「ハエ取り紙」です。
いま若い方はご存じないかもしれません。

むかし、食卓や台所には蠅がたくさんよりついてきて、食べ物にたかるのも不潔ですが、産卵することがあって、それが病気のもとになりました。
そこで、折り畳み式のカヤみたいな小さなテントの下に料理を置くのを、「蠅帳」といいました。
夜にその家の主人が帰って食事するのには必ずこういうことをしました。

それと、蠅がたかってきたりするのを抑止するため、ロール状になっている粘着式の紙をつるしたのが「ハエ取り紙」です。
ゴキブリホイホイというのは、これを応用したものです。
とにかくべたべたしたもので、蠅がこれにうっかりとまると、もう足が動かせなくなる仕掛けです。

この粘着物に何か臭いがつけてあるらしく、蠅は腐ったものとか死骸のように錯覚して寄り付くのですね。
だから、この近くを通ると、あの虫はどうしても寄り付かざるを得ないということになるわけです。

さて、映画の話です。

銀行にちょっと異常な客が現れます。

札を大量の小銭にしてくれというのですね。

こんな変なことを言う客は普通いないので、女性の銀行員は怪しんで会話をしていると、口説きにかかってくる。
この女子銀行員の顔をよく覚えておいてください。

と、どかどかどか、と銀行強盗が現れます。

銀行強盗団のかたまりがきたのではなく、なぜか2つのグループの銀行強盗が、同じ場所にでくわしたということ。
そりゃドロボーもびっくりして、なんだなんだという騒ぎをしていると銃声。
死体が一つできます。

これが発端です。

ドロボー同士は撃ち合いもやりかねない、銀行にいる人間を無差別に殺戮しかねない。

そこで、最初の怪しい客が仕切りを始めます。

片方は金庫を目的にしている、もう一つはATMが目的だ、だったらそれぞれは別々の目的なのだから、それぞれがそれぞれの目的遂行をすべきである。
相手の仕事を妨害したりせず、まじめに強盗をすればいいのではないか。

もっともだ、と思って2グループがばらばらに活動しだす。

異常な展開です。この小銭変換男が探偵とかの役になっていきます。

ただ、片方のドロボーは、冷静で優秀なグループですが、片方は字も読めないかもしれないグレたチンピラ連中だという設定です。

殺されたのはFBI捜査官でした。

そして、なぜ同時に2つのグループのドロボーが入ってくるのでしょうか。
なんとなく、タイトルの理由がわかってきませんか。

蠅がどんどん寄ってくるのですね。なぜかというと腐った臭いがしているからです。
言ったらおかしいけど、新鮮な死体の臭いがしたということです。

その臭いを誰がどうやってたてたのか、が割合ポイントですから気にしながら見てください。

で、ぶっとぶような設定が出てきます。「犯罪者ランキング」です。
犯罪者のワルモノ度合を誰かが評価し、順位をつけているのですね。

ここで、頭の悪いほうの2名のドロボーは630位ということになっているのです。

業界として起業登録でもしていないかぎりこんなランキングはできようがないのですが、そこがコメディです。

そのトップにいるのが「ドラム」というやつらしい、どうもそれが本件の黒幕ではないかというような展開になります。

ネタバレでいっておきますけど、いままでに画面にすでに出てきています。

ドラムの正体は結局わかります。
そしてもう一人とんでもない人間がわかります。

この映画のストーリー上はそこで止まるのですけど、最初に小銭両替を言ってきたあの男は何もの?
プロの探偵でもないし。
そもそも、なんで小銭が必要だったの?

この銀行がハエ取り紙だと思ってよく考えてみてください。


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