本田圭佑に噂されるバセドウ病とは [医療]

本田圭佑選手のバセドウ氏病の話が話題になっていますね。

甲状腺の機能が昂進するのがバセドウ病で、低下するのが橋本病です。
甲状腺は成長ホルモンを分泌する場所ですから、生命機能と直結しています。

昂進すると、脈拍が非常に早くなり、常に興奮状態みたいな心理になります。
喉がからからになり、水を2リットル全部飲んでもまだ足りない状態になります。
そして、どんなに食べても痩せていきます。
目玉が飛び出して見えたりするのはそのせいです。
甲状腺自体は喉元にあるものですから、体が痩せてもそこだけは腫れあがっています。見る人が見れば明らかに首が太くなっているんですけど。

女性でバセドウ病になった人は、いい按配にダイエットが成功したように感じて喜んだりしている人が多いのですが、実は生命の危険になっています。

橋本病はこの逆で、とにかくやる気がなくなり、世の中が厭になります。
仕事も能率が上がらない上自分の存在に意味がないように感じます。
で、鬱と間違うことが多いのです。
心療内科なんかに行っても鬱ではないかといわれてその薬を処方されたりしますが、これはもっと悪くなる原因になります。

医者が、もしかしたら甲状腺ではないか、と気づいてくれないとあぶないのですね。

そもそも甲状腺系の病気に関しては、血液検査でわかりますが、TSH,T3,T4とかレセプタ抗体の試験をする必要があります。
一般にやられる健康診断で使う血液検査セットにはこれは入っていません。だから内科医でもぴんとこなければ発見できないのです。

治療ですけど、バセドウ病の方を言いますと、内科的治療と外科的治療があります。
甲状腺という器官が腫れあがるわけなので、場合によってはガン化する危険があります。
その場合は外科的に切除しなければいけません。
ただし、そういうことがない場合は一応臓器ですから、簡単にちょきちょきするわけにはいかないので、極力内科治療で対応します。

メルカゾールという薬があって、これを服用することで甲状腺機能を落ち着かせるということをします。
服用しながら定期的に血液検査をするのですが、効く人とそうでもない人がいます。

そうでもない人の場合は、放射線治療ということを行います。
要するに放射性物質を飲むことで血液内をそれが回り、炎症を起こしている甲状腺付近にたまって放射線を与えます。これにより炎症を抑えるのです。

ガン治療でもそういうことを行いますけど、何しろ放射性物質ですから、体から完全に抜けない限りは要観察です。

飲んで1週間は入院しなければならず、それも相部屋ではなく隔離病棟にいる必要があります。
病棟は個室であり、トイレも浴室もついています。
退院後も、外出は1週間は禁止ということになります。

サッカーの本田選手がどのような治療を受けたかわかりませんが、噂をされているように手術を受けたかもしれません。
スポーツ選手は不具合がおきると手術でさっさと片付けようとする傾向があります。
放射線治療で隔離なんていうことは好まないでしょうし。

それはさておき、動悸がばくばくして精神にも影響の出る興奮状態、いくら水飲んでも渇きで苦しみ、どんなに食べても栄養がないと言う状態であのしぶとい行動をとり続けた本田圭佑という選手はただものではありません。
その精神力は見習わなければと思います。


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